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プレイボール【総合職(店長・幹部候補)】谷口タカオさんのインタビュー記事

プレイボール

2009年入社

谷口タカオ (40歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:店舗スタッフ(ホテヘル)

2019.3.31

女の子の“ありのまま”を伝えたい。偽りのない店作りで、お客様も笑顔に

この記事のポイント!

  • パネマジ(写真加工)は一切なし。10年価格も変えず
  • 物が相手ではなく、生身の人間が出会うことで、成り立つ仕事
  • なぜ僕は、全国各地、47都道府県の風俗店を巡るのか

新しく始めるお店。どうせなら、ありのままを

地元は九州です。18ぐらいの時に、大阪に出てきて。しばらくは若さに任せて、プラプラしていました。色々な仕事をやったけど、どれも夢中になれなくて。

風俗の仕事はなくならないだろうということで、20年ぐらい前にホテルへルスのスタッフをしたんですね。その辺りが、この業界との出会いになるのかな。

まだマンションヘルスなんていう言葉もあった時代です。世紀も変わる頃で、業界の変化を肌で感じていました。

その後も業界で独立を目指してみたり、逆に満員電車に揺られてサラリーマンになってみたり、何というか、模索の日々でしたね。

そんな時に声をかけてくれたのが、現在のオーナーです。「新しくお店を立ち上げるから、一緒にやってみないか?」って、連絡をくれたんです。ふらふらするのにも、逆に少し疲れたんでしょうね。二つ返事でOKしていました。

店を始めるに当たって考えたのは「ありのままを伝えるお店にしたいな」ということ。10年前は、女の子のスリーサイズからして、本当のことを書かないのが当たり前みたいなところがあったんですよね。写真も“加工ありき”が、完全なお約束になっていました。

お客様をだましているみたいな気持ち、ちょっと後ろめたい気持ちが、それ以前のお店でずっとあったんですよね。だからそういう、表面だけを見るようなお店にはしたくなかった。ウチのホームページを見てもらえば一目瞭然なんですけど、未だに写真は一切加工してません。

人気になるのが、ルックスとスタイルのいい子だけって、限らないじゃないですか。表面上のことだけじゃなくて、サービスや人柄がめっちゃいい子もいるから。そういう子にもスポットライトが当たるお店をつくりたいなっていうのは、変わらないコンセプトとしてあります。

パネマジ(写真加工)は一切なし。10年価格も変えず

プレイボールという店名が面白い?(笑) ありがとうございます。

遊ぶことを“プレイ”っていうのと、野球をかけたんですよね。女性にモテる人を“夜の強打者”なんていう言い方もするじゃないですか。あのイメージです(笑)。

70分コースは“ヒット”、100分コースは“ホームラン”という感じで、あくまで野球にこだわったコンセプトで始めました。女の子も“選手”って呼ばせて(笑)。当時は明確なコンセプトを打ち出しているお店がまだ少なくて、すごく受けましたよ。

ただ、業界的には“70分で1万円ぽっきり”という料金設定がほぼなかったんですね。だから同業者からは批判もありました。写真の無加工も含めて、「やれるもんならやってみ」って。

一方で、ありのままを重視するお店のスタイルは、女の子たちからは大きな支持を得たんです。やっぱり表面を取り繕ったり、写真を修正されることに辟易している子も多かったんですね。

「パネルと別人やん!」ということがないので、やがてお客様からも信頼されるようになりました。思った通りの子が来るお店だって。当たり前なんですけどね。本当に何もしてないから(笑)。

10年近く、嘘のないお店というスタンスを貫いています。それにこれまで増税もあったけど、値上げもしてないんですよ。

物が相手ではなく、生身の人間が出会うことで、成り立つ仕事

創業当時も今も、仕事の内容にそんなに変わりはないですね。僕は店長として、お店に関わるすべての業務をこなしています。電話も取るし、閉店業務もしますよ。面接や講習といったスタッフの教育面にも関わるし、女の子の送迎もします。

店長だからこの仕事というんじゃなくて、店のことはオールマイティにこなす感じです。受付もするおかげで、お客様の声を直に聞くこともできます。クレームもすぐ耳に入るんで、対応も素早いですよ(笑)。

物が相手ではなく、生身の人間が出会うことで成り立つんですよね、この仕事って。お客様は楽しくて笑顔になり、お客様を楽しませた結果、女の子たちもお金を稼ぐことができる。それで、間に立つ僕らも利益を得られるんです。みんながハッピーになれるんだから、言うことないですよね。

もちろん、だからこそ、生身の人間のぶつかり合いだからこそ、難しい部分もあるんだけど……。でも、そこがやりがいですよね。

この前もね、面接から担当した女の子が本指名を取って。未だに嬉しいもんですよ。業界未経験で、色々悩むこともあったみたいだから。

先入観というか、見た目だけで女の子を選んじゃうお客様は、やっぱり少なくないんですね。でもさっきの子じゃないけど、「ぜひ」って紹介したい子、おススメしたい子がいる場合は、僕の腕の見せどころです。

後日リピーターとして返ってくると、良かったなって思います。「いやほんとに、すごくいい子だったよ」なんて言っていただけると、なおさらですよね。

なぜ僕は、全国各地、47都道府県の風俗店を巡るのか

僕、他店に遊びに行くのも、嫌いじゃないんです。視察の意味もあるけど、こんなにヨソで遊んでいる店長は、他にいないんじゃないかな(笑)。

しかも大阪だけではなくて、日本全国、47都道府県をほぼ制覇する勢いです。

お客様も僕が好きなのを知っているから、「今度すすき野に行くんだけど、おススメのところ教えてくれない?」って聞いてくるぐらい。系列でもなんでもないお店でも、僕がいいと思ったお店は、『プレイボール』のホームページにリンク貼ったりしますよ。

趣味と実益を兼ねているということなんですが、女の子たちには「店長、なんでヨソのお店に行くの?」って、不思議がられることも多いです。そんな時はこう答えるんですよ。

「うまいラーメン屋の店主は、流行ってる他の店にしょっちゅう食べに行ってるんだよ。店主があちこちで食べ比べして作ったラーメンは、絶対うまい!」

逆に、自分の店の味しか知らないラーメン屋は、うまいスープも麺も、作れないと思うんです。この業界にだって、通じる部分があるかなって。そういう探究心は僕、忘れたくないですね。

働いているみんなが、意思疎通できる場に

今後はリニューアルも含めて、他府県での新規出店を念頭に置いています。だからこそ、こうしてインタビューにも応えて(笑)、共に頑張ってくれるスタッフを求めているんです。

経験者か未経験者かはあまり問わないですね。目の前にある仕事を楽しめる人であればいいかなって。

ウチは基本的に体育会系ではないし、服装の規定も特にありません。スニーカーでもいいし、清潔感さえあればスーツでなくてもOKです。仕事さえきっちりしてくれたらいい。

体育会系の会社だと、年功序列というか、下の意見が反映されないことが多いですよね。長くいるほうがエラいというか。そういうのはウチ、まったくないです。

だから入ったばかりでも、「もっとここを変えた方がいい」とか「ここはは改善できる」という意見は大歓迎ですよ。むしろ嬉しいぐらい。自由に意見できる雰囲気は、ウチが自慢できる社風の1つだと思っているので。

よく言われることですけど、仕事をしている時間て、それなりに長いじゃないですか。職場ってもしかすると、恋人や家族よりも長い時間を過ごす場所になるかもしれない……。

だからこそですよね。働いているみんなが、意思疎通できる場に。良い雰囲気って、そのまま接客にもつながる。お客様にも伝わると思うんです。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

椙山 華

執筆者

椙山 華

ときには風俗の歴史、ときにはたとえ話と、軽妙な語り口で長時間にわたりインタビューに答えてくださった谷口さん。冗談めかした中にも、1本芯の通った信念が感じられました。上司として悩みを相談したら、どんなアドバイスをくれるのだろう……。そんなことまで考えた、中身の濃い取材でした。

プロフィール

プレイボール

谷口タカオ

総合職(店長・幹部候補)

(前職:店舗スタッフ(ホテヘル))

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