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萌えコス【総合職(店長・幹部候補)】寺島戻さんのインタビュー記事

萌えコス

2016年入社

寺島戻 (43歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:パチンコ店員

2019.12.30

“店舗型”の良さは、フル活用。“人と人”だからこそ、むずかしくも、おもしろい

この記事のポイント!

  • 風向きの変化。「この先パチンコ業界でやっていけるのかな」
  • 3年目の今、店長に。「40代でもここまでできるんだ」
  • 出勤人数はすごく重要。だからこそ、何をするのか

「マジメになるためだから」。母から借りた10万円

僕、高校生の時にはグレていたんですよ。夜遊びばかりしているような学生で。

一応高校卒業と同時に地元の工場に就職したんですが、こちらも続かず、半年で辞めちゃったんです。

その後色々な職を転々としていたんですが、やがて「このままの状態でいいのか?」って、将来に対する不安が出てきてしまって。母親に懇願して、10万円借りたんです。

「マジメになるためだから。本当だから」

呆れていた親にとっても、最後の情けだったと思います。資金を出してくれて……。それを元手に茨城から上京して、パチンコ店に住み込みで働くことになったんです。僕は23歳になっていました。

風向きの変化。「この先パチンコ業界でやっていけるのかな」

その頃は景気が良かったですし、ギャンブル規制も今ほど厳しくなかったんですよ。お店の売上は良いし、心を入れ替えた僕も順調に昇格して(笑)、店長からエリアマネージャーにまでなりました。最高年収は1,000万円ぐらいでしたかね。

そこに10年、それからも業界内で数店渡り歩いたんですが、次第に国のギャンブル規制が強くなってきちゃったんですよ。必要以上に人を煽るなということで、イベントに対する締め付けも厳しくなってきたんです。

こうした世の中の動きに比例して、やっぱり自分の年収も下がってきちゃったんですね。お店のみんなだって上司だってがんばってますから、文句も言えません。店自体の売上がどんどん落ちてましたから。

「この先パチンコ業界でやっていけるのかな」

お世話になった世界ですから、とても悩んだんですが……。最終的に、働く業界自体を変えることにしたんです。

3年目の今、店長に。「40代でもここまでできるんだ」

なぜこの業界にしたのか?(笑) 実はほとんど風俗へ行ったことがなかったので、「知らない世界を見てみたい」という気持ちが大きかったですね。それに大昔からあった業種なわけですし、今もある。未来もなくなりはしないだろうということで、安定を求めていた自分には魅力的でした。

悪いイメージとか不安というのはなかったですね。業種は違ったって、“接客”という面では同じわけですし、現にその部分での経験を買っていただいての採用でした。いちばんは気持ちだろうと……。

とは言え入社後にイチから学ぶこともたくさんあったんですけどね(笑)。がむしゃらにがんばりました。

おかげさまで、3年目の今年店長にしていただいたんですよ。売上の管理、スタッフやアルバイトの子達とのコミュニケーション等、今まで以上にパチンコ店で店長をしていた時代の経験を活かせるようになりました。40代の僕でもここまでやれてますから、20代30代の方なら、もっともっと、順応性が高いと思いますよ。

出勤人数はすごく重要。だからこそ、何をするのか

“何がお店の売上に直結するのか”というのは意外に単純で、キャストさんの出勤人数が全てだったりするんです。お客様からすれば選択肢が多いわけですし、実際環境の良くないお店に出勤したいキャストさんはいませんよね。人数はそのまま質に比例すると言ってもいいぐらいだと思います。

ただ単純なんですが、これこそがむずかしい(笑)。日頃からキャストさんの気持ちを汲んで、「行きたい」と思ってもらえる店づくりをしないといけないですよね。

まず大切なのは“なんのために働いているのか”という目的を、それぞれに確認しておくことだと思います。学費ということもあるでしょうし、これが欲しいという場合もあるでしょう。それを知っていれば、個々に「〇月までの目標に間に合いますか?」とか、「今月あれ買うって言ってませんでした?」というお話ができるんです。

そしてここが大事なんですけど、これって実は、キャストさんの「ちゃんと見ててくれてる」っていう信頼にも繋がるんですね。ときには「寺島さん、そんな話よく覚えてますねー」なんて言われることもありますよ(笑)。

ありがたいことに、コミュニケーションはすごく取りやすい環境なんです。面と向かって会話ができて、表情だって見れる“店舗型”の良さだと思います。

1人の力だけでは、売上は伸びない。“人と人”だからこそ

「僕の力だけでは、ゼッタイに売上は伸びていかない」

さっきのコミュニケーションの話もそうですけど、僕だけがキャストさんとうまくいっていてもしょうがないんですね。スタッフも同じように接してくれこそ、店全体の売上に繋がります。

ここに気づいてからは、スタッフとの信頼関係も大切にするようになりました。モチベーションを保ってもらうために積極的に話しかけたり、未知の課題をあえて出して、“解決の達成感”を味わってもらったりもしています。案外こういう1つひとつが、自信に繋がったりしますから。

働く満足度はパチンコ店の時より高いんですが、「なぜ?」って考えてみると、キャストさんにしろスタッフにしろ、こんな風に“人と人”を大切にすることで成り立つ仕事だという部分が、やりがいに繋がっているんだと思います。むずかしいところもありますけど(笑)、それ以上にすごくおもしろいですよ。

今後の目標ですか? 横浜は激戦区と言ってもいいぐらいお店がありますが、学園系のお店は少ない。なのでここがウチの強みかなと……。もっともっとこのコンセプトを活かして、集客に繋げていきたいですね。新しい店舗が次々できるぐらいにして、下のスタッフを店長として送り込んであげたいんです。

(インタビュー:徳山央樹)

取材後記

桑野こころ

執筆者

桑野こころ

イキイキとしたインタビュー。他業界で培った経験も活かしつつ、店長として充実した日々を送られているのがわかりますよね。「単純だけど、むずかしい」「むずかしいところもあるけど、すごくおもしろい」という言葉に、今さらながら“人”がかなめのサービスの、醍醐味を感じた取材でした。

 

プロフィール

萌えコス

寺島戻

総合職(店長・幹部候補)

(前職:パチンコ店員)

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